「見なさい士郎」

「ニンテンドーDS?拾ったのか遠坂。それはな、こうカパカパ閉じたり開いたりして遊ぶものなんだ。さぁ皆に見せびらかして存分に笑われて来い」
「だます気ないなら嘘つくな。買ったのよ、ゲーム機なのにペンで操作出来るんでしょ。これなら私でも使えるわ。」
「お前がボタン押すと何故か電化品全部爆発するもんな。うちのビデオとかうちのTVとかうちの洗濯機とか。」
「大ヒットゲーム機を操れるとなればもう綾子に機械オンチといじられることも無いわ。」
「それは違う。機械キラーもしくは機械クラッシャーが正しい。」
「ふん、それも今日で終わりよ。見なさい私の華麗なペン捌きを。」
「うんタッチペンの持ち方逆だから。あと本体閉じたままじゃ画面見えないぞ。」
「いいツッコミよ士郎。小さなボケも見逃さないその心構えこそツッコミの真髄。」
「誤魔化すな誤魔化すな。まだフォローできると思ってるならそれは幻想だから諦めろ。過去を振り返らず未来を見据えて進め。」
「アンタうるさい。ちょっと黙って。あと電源入れて。」
「はいはい。ところで遠坂……
「よーし来た、きたわ。」
「遠坂さーん……
「今こそときは満ちたり。機械すら克服した新たなる私の誕じょ「凜ちゃーん」何よ士郎?」
「いやお前さ、ソフト買ったか?」
……………あ、…………………………………………





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